アウトプットを意識したインプット

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他のブログでも書いたことなのですが、先日、休憩中の学生さんと家庭学習について話をしたときに「アウトプットを意識したインプット」の重要性を再確認したのでこのブログにも書いてみたいと思います。

授業中や、家庭学習中に教科書や参考書を読みながら、「なるほどこれは大切だ」と思ったところにアンダーラインを引いたり、蛍光ペンで色を付けることはよくすることです。

試験勉強などのときは、この個所を重点的に覚えようとしたりするものです。

で、本番の試験では、手も足も出ず、後で見直してみると、ちゃんと線を引いているではないか・・・

思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。

私が読むことの多いビジネス書でも同じです。

読み返してみると、「これは意識して取り入れたい」と思ったところにはちゃんと線が引いてある。でも、実践はできていない・・・・。

そして、そのタイミングを逃してしまっている。

人間の行動心理学関係の解説書を読んでいると、「知識や技術を学ぼうとするときはそれを身に付けることだけに意識を向ける場合と、それを使うことを意識している場合では、その修得の質、量に加え、スピードも違う」というようなことが書かれていました。

実際に、被験者に単純作業を課する実験で、一つのグループには単に作業だけを課す、もう一つのグループにはその作業の目的・意味を伝えて課す、というものです。

結果は同じ時間で終えた作業量は、後者のグループは前者のグループの1.6倍をこなし
作業後のアンケートでも充実感を現わしたそうです。

試験勉強では、良い成績をとりたいということがモチベーションになるかもしれませんが日々の自己啓発の中ではなかなか難しいことかもしれません。

私の経験では昔、子供たちの数学の勉強を教えていたときに、アウトプットを意識したインプットの大切さを感じたことがあります。

数学の得意なA君に、数学の苦手なB君の面倒を見てもらったときでした。

因数分解の公式をただただ覚えようとしても覚えられないB君へのアドバイスを頼んだのです。

その時に、公式を単に覚えるのでなくてどうやってできているかという過程を自分なりに説明してもらいたいとA君にアドバイスしました。

A君は、教科書を読み直し、アルファベット定数記号を使わず○△などの図形記号を使って説明し始めました。

するとB君もゲーム感覚で取り組むことができ課題をこなせるようになりました。

A君はB君に教えることができたことでさらに自信を持ち、どんどん数学が得意になりました。

書物から知識やノウハウをインプットしようとする場合、このアウトプットを意識して身に付けるということは非常に難しいことです。

最終的に身についたという状態は、習慣として無意識で行えるようになることです。

ですから、成功者の多くは書籍では

・大事なところに線を引き、何度も手に取って読み返す。

・大事なことを要約したり、感想・感じたことを書き留めておき読み返す

など、自分の中に繰り返し刷り込んでいく。

これでは手間がかかる、無駄が多いと思うと

・書籍を音声データにして、何度も何度も聞く。

さらには、ちゃんとアウトプットできるように専門のコーチングスタッフを置くようなケースもあるようです。

アメリカの歴代大統領には心理術を含めたコーチングスタッフがついていたことは有名です。

話が少し大きくなりすぎましたが、鍼灸師や鍼灸師を目指す皆さんの知識・技術習得のための自己啓発・研鑽も同じではないかと考えるわけです。

日々、指先の感覚を維持するために鍼枕を打つときも実際に人の身体にはりを打つことを意識して練習する。

実技でも具体的な患者像を想定して行う。

治療前の準備でも患者さんに説明することを意識して調べておく。
治療方針を考えておく。

など、アウトプットを意識した準備(インプット)を
心がけると身につくことが多いのではないかと思っています。

皆さんの、何かのヒントになれば幸いです。

参考図書  


 
 

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